漫画ゴールデンカムイ、連載終了しましたね。
ゴールデンカムイというと、アイヌ文化を正確に描写していることも、よく知られているエピソードです。
それを象徴しているのが、主人公アシリパ(リは小文字)」が持つマキリ(小刀)。原作者の野田サトルさんは、そのマキリを北海道で「北の工房つとむ」を訪問し、木彫家、貝澤徹さんにマキリ(小刀)の作成を依頼。それは、ゴールデンカムイの登場人物の所持品として描かれ、単行本の表紙にもなったそうです。
また、2019年に英国の大英博物館で開催された「マンガ展」では、建物の正面に、展覧会の象徴に選ばれた巨大なアシリパのイラストが飾られていたそうです。当然、アイヌの装束を着て、腰にはマキリを下げている姿。ちなみに、大英博物館には貝澤さんの木彫も収蔵されているそうです。
ゴールデンカムイのあらすじは、露戦争の帰還兵である杉元佐一とアイヌの少女「アシリパ(リは小文字)」が、敵対勢力と戦いながら金塊を探し求めるストーリーです。なので、アイヌ文化を紹介するのが目的とした作品ではありません。しかし、主人公がアイヌの少女ということで、アイヌの文化・風習・言葉などに対して、細やかな気遣いがなされたことで、結果としてアイヌ文化を紹介する形になった作品といえます。
それは、振興が課題でもあるアイヌ文化に携わる方にとっても、うれしかったのではないでしょうか?
10月から第4期がTOKYO MXほかにて、アニメで放送されるそうです。
アニメや実写化も楽しみですが、やはり見るなら原作で、と思うのは私だけでしょうか?